子供の肥満予防

子供の肥満

子供の肥満が現在日常化している。それに伴い子供の生活習慣病、子供のダイエットという言葉をよく聞く。肥満が原因となり従来中高年の大人に発症するとされている糖尿病、脂肪肝、高脂血症、動脈硬化症等の生活習慣病や子供の病気が発見されている。まさに子供の肥満は現代病といえる

  
■日本の肥満の現状
文部科学省が発表した「平成17年度学校保健統計調査報告書」で、学校の定期健康診断で「肥満傾向児」と診断された子供は1977年に比べ1.5倍から2倍(男女平均)に拡大しているという現状結果が出た。最近増加している子供の肥満は内臓脂肪型肥満が多く、見た目では肥満と分かりにくい場合があり、児童の肥満傾向は現状より多いだろうと推測されている。糖尿病などの生活習慣病との関連の深い肥満の増加が国民全体で指摘されており、小中学校の段階で現状以上の肥満対策を進めていく必要性を改めて示される結果となった。今回の肥満傾向児の増加の原因としては、飽食の時代と言われる食生活の変化による食べ過ぎもあるが、テレビゲームの普及・塾通いなどによる運動不足の影響も大きい。
■アメリカの肥満の現状
アメリカの子供の肥満の現状は日本より深刻な状況である。アメリカではファーストフードの成長とともに、肥満問題が顕在化して30年ほどが経過。肥満の現状はアメリカの全人口の65%、うち子供の約30%がといわれ、肥満は最も深刻な「慢性病」となっており、子供の肥満の原因が高カロリーのファストフードや清涼飲料水の摂取によるのでその販売を自粛する対策も出てきている。肥満の増加に伴い、子供の生活習慣病も深刻化している。
■イギリスの肥満の現状
イギリス国内の子供を対象に行った肥満調査の結果で、この10年間に過体重(BMIが25以上、30未満)及び肥満(BMIが30以上)の子供の割合はほぼ倍増、約3人に1人が肥満または太り過ぎという深刻な現状になっていることが判明した。2歳から10歳については肥満の割合は、1995年時点で男子10%、女子10%から、10年間でそれぞれ16%、11%へと増加。11歳から15歳までのBMIが30以上の肥満の割合は、1995年時点で男子14%、女子15%でしたが、2004年時点ではそれぞれ24%、26%に増加。2歳から15歳までの肥満と過体重を合わせた子供の割合は、1995年時点で男子24%、女子15%に対し、2004年にはそれぞれ33%、35.1%に上昇。

子供の肥満予防

子供の肥満でも原因は様々だが、子供の肥満の原因の70%は、食事や運動不足などの生活習慣によるものである。肥満の予防対策のためには、体を積極的に動かす様にすることがとても大切である。体を動かすことは、肥満によって起こる生活習慣病になる確率を低くすると同時に、子供の成長・発達の促進に効果があり、体力もつく。そのためには何よりも、規則正しい生活をするということが基本。早寝早起きを心がけ、食事は決まった時間に規則正しく食べる様に心掛ける。そのために、まず保護者が自分の生活習慣を見直すことから始めるというのが肝心である。子は親の背を見て育つと言いうが、これは子供の肥満にも当てはまる。親世代の生活習慣が子供に影響を与えている可能性が言われている。厚労省の審議会などでは、専門者から「肥満の子供は肥満のまま大人になる可能性が高く、将来の生活習慣病につながる」「両親が肥満の場合、子供が肥満になる傾向が高く、親子での学習機会が必要」といった指摘もあった。
子供の肥満の現状 ・ 子供のダイエット ・ 子供の視力・近視 ・  子供の保険

子供のダイエット

子供の肥満問題の一方で、子供のダイエットという言葉が日常化、多くのダイエット食品やダイエット器具が氾濫する現在、間違ったダイエット方法が問題となっている。もちろんそれは子供だけではなく一般成人にも言えることだが、特に子供や思春期の女性などにとって、間違ったダイエット方法は健康や成長を損なう危険性が高い。ダイエットには、年齢や性別に応じた正しい方法が必要なのである■子供(乳児期〜児童期)と思春期の正しいダイエット
成長の速度が早く、障害の基礎となる体力や体格がつくられる子供(乳児期〜思春期)は、基礎代謝が活発なため食欲も旺盛になる。そこでエネルギーオーバーを防ぎつつ、体の成熟に必要な栄養素をバランス良く摂ることが正しいダイエットの基本である。子供の肥満を予防するには食べる量をコントロールすることが第一だが、特に脂肪細胞が増える乳児期〜思春期に正しい食習慣を身につけることが大切である。肥満体質は生まれつきのものではなく、この時期に正しい食習慣が身につかなかったことで体質化してしまった結果なのある。思春期は心とからだの成長のアンバランスに悩む時でもあるので、子供に正しい知識を伝え、外見的な美しさより、健康的な体作りの大切さを教えることが重要である。肥満の多くはカロリーの摂り過ぎが原因なので、間食を避け、1日3食、一定の時間に一定の量を食べるよう心がけながら、ダイエット中は、生活強度の低い場合を設定した栄養所要量に合わせて献立を考えるようにする。なお、成人におけるダイエットにおいても、たんぱく質、ビタミン、ミネラル類は不足しない様に十分注意し、脂肪や糖質を抑えて全体のエネルギー量を調節すること、また、適度な運動を行い、筋肉を維持しながらダイエットすることが大切である。

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